太陽誘電は3月15日、メタル巻線チップパワーインダクタ「MCOIL MB シリーズ」に「MBKK1608H」(1.6x0.8x1.0mm)、「MBKK2012H」(2.0x1.2x1.0 mm)、「MBMK2520H」(2.5x2.0x1.2mm)、「MBPK3225H」(3.2x2.5x1.4mm、いずれも高さは最大値)を追加したと発表した。

スマートフォンをはじめとする小型モバイル機器のRFフロントエンドは通信の高速化や高品位化に伴い、安定性が高く大電流に対応した電源回路が必要とされれている。また、カメラモジュールも高画素化に伴う電源回路の大電流化やノイズの少ない電源回路の実現が求められている。

今回発表した製品はスマートフォンやウェアラブル端末など小型モバイル機器の電源回路向けチョークコイル用途を想定しており、内部構造を見直すことで使用温度範囲の上限温度を従来品の105℃から125℃まで向上させた。同社は、同製品について温度変化に伴う特性変化が少なく、安定した電源回路を実現することが可能だとしている。

サンプル価格はいずれのサイズも50円で、2016年2月より同社子会社の和歌山太陽誘電にて各サイズ合計で月産1500万個体制で量産を開始している。