東京都・新橋の「クリエイションギャラリーG8」では、アニメーションスタジオ「トンコハウス」の初めての展覧会「トンコハウス展『ダム・キーパー』の旅」を開催する。会期は3月25日~4月28日 11:00~19:00(日曜・祝日は休館、ただし3月27日は開館)。入場無料。

「ダム・キーパー」カラースクリプト, 2013

ぶたくんときつねくん「ダム・キーパー」最終フレーム

同展は、ピクサーでアートディレクターとして「トイ・ストーリー3」や「モンスターズ・ユニバーシティ」のアートワークを手がけた、堤大介氏とロバート・コンドウ氏のふたりが設立した、アニメーションスタジオ「トンコハウス」の初めての展覧会。

両氏が監督し、2015年のアカデミー賞にノミネートされた短編アニメ「ダム・キーパー」のキャラクターデザインやマケット、背景やストーリー設定など、作品の世界観を作り上げるさまざまなアートワークが紹介されるほか、コマ撮りアニメーションのスタジオ「ドワーフ」や、ジオラマアーティスト・荒木智氏とのコラボ作品も展示されるという。さらに、サンフランシスコにあるトンコハウスの内装を再現したスペースでは、これまで同スタジオが手がけた仕事や進行中のプロジェクトも紹介されるということだ。

また、3月25日(19:00~20:30)にはオープニングパーティが開催されるほか、3月26日(16:00~17:30)には堤大介氏とロバート・コンドウ氏が登壇するトークセッション「トンコハウスの旅-『ダム・キーパー』から現在まで、そして未来の話-」が開催される。入場無料(要・電話予約)。

さらに、3月27日(13:00~14:00)には、 両氏が展覧会の作品を解説する「トンコハウス展を100倍楽しむ方法」が開催され、終了後にはサイン会が行われる。入場無料(予約不要)。

このほか、上記以外にもイベントの開催が予定されている。詳細は決まり次第、ギャラリーサイトFacebookページにて告知されるということだ。

ぶたくん彫刻, 2014

「ムーム」コンセプトアート, 2014

なお、堤大介氏は東京都出身。School of Visual Arts卒業。Lucas Learning、Blue Sky Studioなどで「アイスエイジ」や「ロボッツ」などのコンセプトアートを担当。2007年ピクサー入社。アートディレクターとして「トイ・ストーリー3」や「モンスターズ・ユニバーシティ」などを手がけている。2014年7月ピクサーを去り、トンコハウスを設立。

一方のロバート・コンドウ氏は南カリフォルニア出身。ロサンゼルス近郊のアートセンター・カレッジ・オブ・デザインを卒業。2006年、ピクサーでスケッチ・アーティストとして「レミーのおいしいレストラン」の制作に携わる。その後、背景美術監督として「レミーのおいしいレストラン」「トイ・ストーリー3」「モンスターズ・ユニバーシティ」を手がける。2014年7月ピクサーを去り、トンコハウスを設立。