日本IBMは3月14日、明治安田生命が新契約引受査定自動化システムとして、あらかじめ設定したビジネス・ルールに基づいて業務を自動化するI「IBM Operational Decision Manager(以下、ODM)」を導入したと発表した。
明治安田生命では、平成26年に「明治安田NEXTチャレンジプログラム」を立ち上げ、ICTの積極的活用による新契約手続きにかかる事務プロセスの簡便化や契約引受基準の見直し等に取り組んでいる。
同社はこの取り組みの一環として、2016年1月5日から、タブレット型営業端末「マイスターモバイル」を活用した申込手続きの電子化の展開にあわせて、自動査定システムを導入した。具体的には、契約申込み時に必要となる被保険者の健康状態等の告知の際に、従来は紙の告知書への記入が必要だったが、タブレット端末による申込手続きの電子化に加えて、告知書も電子化した。
タブレット型営業端末による電子サインに実現 |
電子化した告知書では、被保険者の状況に応じて、傷病名や治療内容等の質問が変わるドリルダウン告知を導入し、さらに、ODMのルール・エンジンを活用することで、告知内容についての査定を自動化して、より迅速な契約手続きを実現した 。
自動査定システムはホスト・システムとして使用しているIBM z Systems上にルール・エンジンを配置して構築され、告知の判定と査定サポートのオンライン処理および新契約成立の際のバッチ処理で共通のルールを使用し、運用しているという。