双日システムズ、マジックソフトウェア・ジャパン、アイディーエスの3社は3月10日、EAIツール「Magic xpi Integration Platform」をIaaS基盤「Amazon Web Services(AWS)」上で稼働させるクラウドサービス「PolarisGate」を2016年4月より開始すると発表した。
Magic xpiは、基幹システムやクラウドサービス間のデータ連携をノンプログラミングで実現するツール。同サービスは、AWS上のサーバを複数ユーザーが共同で利用するマルチテナント方式を採用することで、マシンスペックやサービスレベルを落とすことなく、1社当たりが負担する初期費用や月額費用を削減している。
また、「Magic xpi」の特徴である同時実行スレッド単位の課金体系を採用。一般的なデータ連携ツールでは、処理命令を起動するためのイベントであるトリガー数に応じた課金体系が多く用いられているが、この場合、システム間の連携が増える度に月額利用料が増加してしまう傾向にある。これに対し、同時に実行する処理命令の数に応じて課金をする方式である同時実行スレッド単位の課金体系では、トリガー数が増えても月額利用料が増えることはないため、価格を気にせずにシステム間の連携を増やせる利点がある。
さらに、さまざまなユーザーが利用できるよう、豊富なメニュー体系が用意されている。システムに関する知識を有し、データ連係のフローを自社で作成することが可能なユーザーに向けては開発環境を提供するサービスを用意しており、フロー作成から運用までを一括で委託したいユーザーに向けてはフロー作成代行サービスを用意している。
システム間のデータ連係を容易に行うためのアダプタもMagic xpiが有する66種類500機能以上のアダプタを利用することが可能。
PolarisGateは、「フロー作成代行」「フロー開発環境提供」「フロー実行環境提供」の3つのサービスで構成されている。