アルテアエンジニアリング(アルテア)はこのほど、CAEシミュレーションプラットフォーム「Altair HyperWorks」の最新版「HyperWorks 14.0」をリリースした。
HyperWorks 14.0には新製品および新機能、新しいライセンススキームが含まれている。以下、主な新機能を紹介する。
OptiStruct機能が強化され、新しい非線形解析や新しい接触・最適化アルゴリズムが追加されたほか、解の導出時間を短縮する機能改善が実施された。また、積層造形をサポートするために、ラティス構造の設計と最適化ソリューションも開発された。
また、HyperMeshには、パートとアセンブリの新しいワークフローが追加され、PDMデータ構造から直接データを取得することが可能に。また、新しい高速グラフィックスエンジンにより、HyperMesh 14.0のパフォーマンスが、メモリ使用量を削減しながらソリッド要素を含む大規模なFEモデルで最大15倍、ジオメトリモデルで最大60倍高速になるという。
さらに、複雑な材料を使って設計された製品のモデリング、シミュレーション、試験、最適化をシームレスに統合できるMultiscale DesignerがHyperWorks製品群に追加されたほか、アンテナの設置と配置、電磁両立性の解析、レーダー反射断面積などに関連した電磁界シミュレーションソフトウェアFEKOが統合された。加えて、モデリングと計算の時間を短縮する機能や、高度な最適化を実現するためのHyperStudyとの連携機能が追加された。
MotionSolveでは、剛体同士の3次元接触のアルゴリズムが改善され、高度な連成シミュレーション機能が追加された。また、自動車のマルチボディシミュレーションライブラリが追加され、フルビークルシミュレーションを実行することが可能となった。
同社はHyperWorks 14.0について「今回のHyperWorksのリリースでは、CADおよびPDMデータのパートとアセンブリに直接対応するパートとアセンブリがHyperMeshに導入されました。新しいアセンブリは非常に柔軟性が高いため、サブシステム全体を自動的に置換または更新してCAEモデルと設計を同期できるモジュール型モデリングが可能になります」とコメントしている。