米サンディスクと米IBMは3月1日(現地時間)、データセンター向けに独自のオールフラッシュベースの次世代SDS(Software Defined Storage:ソフトウェア定義型ストレージ)ソリューションを提供するための提携を発表した。

今回の提携は、IBMの高性能・大規模ワークロード向けオンプレミスおよびクラウド上のSoftware Defined分散型並行ファイルシステム「IBM Spectrum Scale」を採用したサンディスクのSDS「InfiniFlash」システムを中核とするものとなる。この共同ソリューションは、規模、パフォーマンス、俊敏性、経済性など、拡大するデータセンターの課題に対応するとしている。

昨今、バイモーダルITが進み、従来のアプリケーションやクラウドネイティブのアプリケーションがソーシャル、モバイル、リアルタイムの要素を持つようになった。このような状況を踏まえ、企業のIT部門はベストオブブリードのストレージを提供する必要性に迫られているという。

「InfiniFlash for IBM Spectrum Scale」ソリューションは、IBM Spectrum Scaleを組み合わせたスケールアウト型の超高密度システムで、プライベート、ハイブリッド、パブリッククラウドのユーザーがIaaSを小規模から導入し、将来的に何PBにも拡張することを可能としている。

InfiniFlashは、IOPS/テラバイト(TB)あたりのコストを実現し、コンピューティングとストレージを別々に拡張することができるほか、フラッシュの信頼性と低い故障率により、設備投資と運用コストを削減できるという。

両社の共同フラッシュストレージソリューションは、高性能のクラスター型スケールアウトNAS、ビッグデータインプレイス分析、OpenStackベースのファイルストレージなどの利用に対応していく方針だ。