クラウディアンとテクノミックスは3月9日、ソフトウェア定義(Software Defined)のオブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HyperStore」とドキュメント管理PaaS「SmartDocs」をベースにした共同検証の結果を発表した。両社は検証により、キュメント自動バックアップ、セキュアなファイル共有・配布機能と、スケールアウト型ストレージの相互接続性を確認したという。

クラウディアンのCLOUDIAN HyperStoreは、汎用サーバ2台(推奨3台)から利用でき、数ペタバイト超級にまでスケールアウトできる。Amazon S3(Simple Storage Service) APIに完全準拠のストレージシステム。複数サーバ間および複数データセンター間でも、自動複製・分散配置によりデータを保護できるという。Amazon S3などのクラウドストレージへの自動階層化機能によりハイブリッドクラウドも実現できる。

テクノミックスのSmartDocsは、アクセス権限設定、操作・証跡ログ管理、高度検索、版管理を備えるとともに、500を超える連携APIを提供するPaaSソリューション。パッケージ製品でありながら、柔軟なカスタマイズ機能を兼ね備え、ユーザーの業務に合わせたGUIを実現し、業務効率の改善、BCPやコンプライアンスへの対策を実現するという。

今回の共同検証では、SmartDocsのドキュメント保管先としてCLOUDIAN HyperStoreを設定し、システムの動作確認および有効性の検証を行った。検証の結果、SmartDocsのアクセス権限、証跡ログといった基本動作に加え、自動生成されるファイルのプレビュー画像や版管理時の過去ファイルの保管先として、CLOUDIAN HyperStoreが使用できることが確認された。

検証により、SmartDocsで管理するドキュメントを、CLOUDIAN HyperStoreを採用するパブリッククラウドサービス、プライベートクラウド、オンプレミスといったさまざまな環境のストレージシステムに保管できるようになる。これにより、外部に預けられないドキュメントとそれ以外の保管場所を使い分けるなど、データ目的や種類に最適な方法を選択しデータを保管することが可能になるという。