大日本印刷(以下:DNP)は、企業のスマートフォン向け販促アプリサービスに必要な各種機能を提供する「DNP集客アプリ作成サービス PASSMART(パスマート)」に、アプリで残高管理ができる「プリペイドカード機能」を追加した。

「DNP集客アプリ作成サービスPASSMART」は、O2O(Online to Offline:ネットサービスによる来店促進)サービスによって集客増を図りたい店舗や企業に対し、簡単な設定でスマートフォン用アプリの作成や運用に必要なサーバをクラウド環境で提供するもの。

今回は、同サービスと「DNPハウスプリペイド決済サービス VALUE TACTiX(バリュータクティクス)」を連動させて、アプリでプリペイドカードの残高管理ができる機能をPASSMARTに追加した。

VALUE TACTiXは、プリペイドカードの残高管理を行うASP型サービスで、店頭のPOSもしくは専用端末でプリペイドカードの決済(残高の減算)や入金(残高の加算)が行えるほか、パソコンやスマートフォンなどから会員向けWebサイトにアクセスして残高を確認することができる。

PASSMARTのプリペイドカード残高管理

これにより、カードを持ち運ばなくても、アプリでいつでもプリペイド決済や残高が確認できるほか、プリペイドの利用状況を集約して顧客動向を把握し、集客アプリのプッシュ配信機能で、アプリ利用者のスマートフォンに最適な販促情報やクーポンを提供するなど、顧客の囲い込み施策を強化することができるという。

価格(税別)は、初期費用が300万円~、月額利用料:45万円~+決済金額に応じた手数料。

今後DNPは、スーパーマーケットやドラッグストアなどの流通小売やサービス業、直営店を持つメーカーなどにPASSMART関連のサービスを提供し、2016年度で5億円の売上を目指す。