ミラクル・リナックスは3月7日、オープンソースのクラウド基盤技術である「OpenStack」の導入支援やコンサルティングを手掛ける日本仮想化技術(VTJ)と資本提携したと発表した。これは、VTJが行う増資の一部としてミラクル・リナックスが出資するもので、OpenStackを中心としたクラウド基盤の構築・運用に関するソリューションの開発、およびコンサルティングやサポートサービスの提供力強化を図るためという。

VTJは、OpenStackを中心とする仮想化技術に特化した独立系のITベンダーで、クラウド技術に関する調査研究や、OpenStackの導入支援やコンサルティングを手掛けている。2016年2月には、主にクラウド基盤の構築と技術の検証活動を目的に「OpenStack 共同検証ラボ」の設立を発表している。

ミラクル・リナックスは、VTJと共に、OpenStackと統合システム監視ソフト「MIRACLE ZBX」や運用統合ソフト「Hatohol」を連携して、オープンソースを活用したクラウド基盤の運用監視について、共同検証を実施し、技術文書の共同作成・公開や技術セミナーなど、さまざまな協業を行ってきた。

ミラクル・リナックスは今回の資本提携により、OpenStack関連の最新情報の収集や検証体制を強化し、VTJのOpenStack技術とミラクル・リナックスのLinux OS、およびHatoholやMIRACLE ZBXを組み合わせた先進的なソリューションやコンサルティング、サポートサービスの提供を推進していく。