Infineon Technologiesは、ARM Cortex-M0を採用した産業用オートメーション、デジタル電力変換、電子制御などの分野に向けたマイコン「XMC1400シリーズ」を発表した。
同シリーズは、Cortex-M0コアのクロックサイクルを48MHzとすることで、従来のXMC1000マイコン(32MHz)に比べ、処理能力を向上しているほか、PWMタイマやADコンバータ(ADC)などの制御用ペリフェラルについては、2倍の周波数となる96MHzで動作させることが可能。また、三角関数の演算/除算をリアルタイムで行うことができるMATHコプロセッサを内蔵しており、Cortex-M0と並列で動作することで、さらなるリアルタイム演算を実行することが可能だ。
また、4つのCCUタイマモジュール(CCU4モジュール2個、CCU8モジュール2個)と、これらに最大16個の独立したタイマ(リアルタイムでのPWM生成用途など)を搭載しているほか、BCCUペリフェラルユニット(輝度色彩制御ユニット)も搭載しているため、LED制御では、ちらつきのないデジタル調光とカラー制御を行うことが可能となっている。さらにスイッチング電源の調整用に、最大4つのコンパレータも搭載されている。
なお、同シリーズ製品は、全パッケージの派生製品ですでにサンプル出荷のほか、小型評価ボード、ブートキットが提供されている。また、LQFP-64パッケージでの量産も開始しており、その他の製品についても2016年第2四半期中の量産開始を予定しているという。