システムサポートの子会社であるアクロスソリューションズは3月7日、飲食店や理美容室など中小規模店舗の業務用仕入れ発注作業を行うクラウド型モバイル発注サービス「MOX(モックス)」のサービスを開始した。

これまで、発注者がウェブ発注を希望しても仕入先が受発注システムを導入していないと発注を行うことができなかったため、発注者はFAXや電話、メールを使用して仕入れ発注をしていたほか、発注者は複数の仕入先に対し、それぞれFAXやメール、電話で個別発注する必要があるため時間を要していたという。

MOXのイメージ図

新サービスの特徴は、発注者が仕入先ごとのFAXシートの記入・送信や電話といった作業が不要になり、本来業務に専念できるほか、専門知識がなくともスマートフォンで写真を撮ることで商品情報(データベース)の作成が可能。また、スマートフォンやタブレットを使い、外出先や自宅からも手軽に業務用仕入れ発注作業ができる。

主な機能として発注者は自分で商品情報(データベース)を作成し、仕入先情報と紐付けて登録が可能なことに加え、発注者が商品を選び発注するだけで、新サービスにより仕入先ごとに自動で振り分けられて発注作業が完了(仕入先にはメールが届く)し、多店舗の場合は店舗間で商品情報(データベース)を共有でき、再登録の手間が不要となる。

発注先(仕入先)にはメールで発注内容を送信し、メールには発注商品名(発注者が登録した商品名)と数量が記載され、メールには商品写真画像とエクセルの商品リストが添付される。

価格はフリーアカウントで初期費用、月額費用ともに無料で登録商品数は無制限、仕入先登録数は3社まで、商品情報共有機能は無し。プレミアムアカウントは初期費用が無料、月額費用は500円、登録商品数、仕入先登録数はともに無限、商品情報共有機能は有り。

同社では、飲食店や理美容室など中小規模店舗を中心とした事業者を対象に導入を図り、今後1年間で1万件の登録を目指す。