サイダスは3月7日、同社が2015年11月6日~19日に実施した「人事管理システムに関する調査」の結果を発表した。

同調査は、上場および未上場企業の人事担当者を対象に、インターネット調査で実施したもの。有効回答社数は176社。回答企業は、1,001名以上が23%、301~1,000名が26%、300名以下が51%。

調査の結果、「人事担当者が関心をもっているトピック」は、第1位が「戦略的採用計画の策定」(45%)、第2位が「社内コミュニケーションの活性化」(44%)、第3位が「多様な人材の活用」(43%)となった。逆に関心度が低かったのは「人事KPIの設定」(23%)、人材情報の管理方法(24%)。

関心のあるトピック

社員のコミュニケーションの実態については、「社内コミュニケーションはあまり活性化されていないのが現状で、もっと活性化させたいと思う」が最多の46%となり、半数近い企業がコミュニケーションが活性化されていないという結果に。「社員同士が積極的にコミュニケーションをとっていて、いい企業風土をつくれているとともに、会社の成果に結びついている」としているのは11%と低い状況となった。

社員のコミュニケーションの実態

「社員のコミュニケーション状況における悩み・課題」については、大きく10種に分類されたという。なかでも、「組織の縦割り」を課題とした回答が25%で、4社に1社が組織の縦割りによるコミュニケーションが課題であると考えていることが判明した。

次いで、「コミュニケーション手法の不足」に類する回答が12%、「ジェネレーションギャップ」が8%、「他者への関心低下」が7%という結果に。

社内コミュニケーション状況の悩み・課題

「人材管理・育成システムに必要な機能」については、「スキル情報管理」が63%でトップとなった。この傾向は、企業規模や業種にはほとんど関係がなかったという。

人材管理育成システムで必要だと思うもの

この結果に対し、同社は「リンクトインなどの、自己の能力を他者からの推薦により表現するSNSが普及したことも、スキル管理の重要性への気づきとなった面があるのではないか」と分析している。