PHPデベロップメントチームは3月4日(米国時間)、「PHP: Hypertext Preprocessor」において、複数のセキュリティ脆弱性を修正した「PHP 7.0.4」「PHP 5.6.19」「PHP 5.5.33」を公開したと伝えた。PHPデベロップメントチームではすべてのユーザーに対してそれぞれの最新版へのアップグレードを推奨している。
PHPは脆弱性が報告されることが多いプログラミング言語の1つ。運用開始後もプロジェクトから提供される情報に従って適切にアップデートを実施する必要がある。いったん運用が開始されたシステムでは、ソフトウェアのバージョンアップを実施することなくサーバを動作させ続けることがあるが、この場合、攻撃者によって容易に脆弱性を悪用されるおそれがあるため注意が必要。
PHPはWebページやWebアプリケーションの開発などでよく採用されているプログラミング言語。習得が容易なため、すぐに開発に着手できることなどから人気がある。代表的なCMSもPHPで開発されているなど、多くのソフトウェアがPHPで開発されている。しかしここ数年、PHPはJavaScriptやHTML5の機能の充実化、ほかのスクリプト言語の人気上昇に伴って相対的にシェアを減らしている。