NECは3月3日、小売業における商品マスタ登録・発注・精算などの店舗業務で発生するデータの参照・集計・更新処理を、クラウドと店舗のどちらでも実行可能とするシステム基盤である「NECリテールシステム基盤」を開発したと発表した。多店舗展開する国内外の小売業に同システム基盤を利用する店舗システムを提案することで、2020年度末までに累計5万店舗への導入を目指す。
同システム基盤は、同社が長年培ってきたという小売業向けの店舗システム開発技術・ノウハウや、社会インフラシステムの24時間365日稼働を支える高信頼技術などを利用して開発したものとのこと。
このシステム基盤を利用すると、多様なデータをクラウドでも管理でき、場所を選ばない業務運用を実現するという。また、店舗でのIoT(Internet of Things)利用にも対応し、カメラ映像やセンサー・データなど大容量・多頻度データを基にした新たな顧客サービスの実現に貢献するとしている。 さらに、店舗システム基盤に求められる機能を共通部品として提供することで、個別開発と比較して基盤開発工数を同社の試算では80%程度、低減可能という。