NXPセミコンダクターズ(NXP)は3月3日、低消費電力な汎用MCUの次世代ファミリ「LPC5411x」を発表した。
LPC5411xは、LPC54000シリーズに新たに追加されたもので、電力効率の向上、各種シリアルペリフェラルの搭載、柔軟性の高い実行モード、CPU停止時の自律的動作、音声認識DSPハードウェアなどが特徴。低消費電力と常時オンプロセッシングを要求するコンシューマ機器や産業機器をターゲットとしている。具体的な用途としては、ゲーム機、USBアクセサリ、ヘルスケア・デバイス、患者モニタリング、IoT、ビル・オートメーションなど。
同ファミリは、ARM Cortex-M4を採用しており、アクティブ動作モード電流は80μA/MHz。また、デュアルコアオプションによる消費電力の切り替えモードを備えており、処理負荷の低いタスクの実行にあたっては消費電力低減のためCortex-M4をシャットダウンし、代わりにCortex-M0+を使用できるため、動作モード電流を60μA/MHzにまで低減することが可能。
また、最大256kBのフラッシュメモリと192kBのSRAMを備えており、さらに組み込み機能として、クリスタルレスフルスピードUSB、12チャネルの5MSPS 12ビットADC、CRCエンジン、8チャネルのシリアル通信ブロック、2チャネルのI2S、Cortex-M0+用シングルサイクル乗算器を搭載している。
現在、数量限定でサンプル出荷中で、LQFP品は2016年5月に量産開始予定。