ペンタセキュリティシステムズは3月3日、同社のSAP製品向け暗号化ソリューション「D’Amo for SAP(ディアモ・フォ・エスエイピ)」がSAPの「ABAP Add-On Deployment認証」を獲得したと発表した。

SAPは、多くの企業が採用する経営・管理の資源管理(ERP)システムを提供している。企業に導入されたSAP製品には重要な情報が含む場合が多く、徹底したセキュリティが求められている。だが、データの長さや形式を変更することが難しいため、一般的な暗号化ソリューションでは暗号化・復号化が困難とされている。

SAPは従来の3rd Party DBMSの代わりに、独自開発のHANA DB環境を適用している。それに伴いペンタセキュリティでは、SAPのERP製品を導入した顧客が安定的にD’Amo for SAPを使用できるよう、HANA DB環境での暗号化認証の準備を進めてきた。

ペンタセキュリティは、高度化された暗号化技術に基づき、SAP製品向け暗号化ソリューションであるD’Amo for SAPを2012年にリリースし、2014年にはSAPのセキュリティ認証を獲得した。

今回は、SAPがHANA DB連動を保証する「ABAP Add-On Deployment Certification」を獲得した。この認証は、HANA DBと当該アプリケーションの間の連動が適合していると判断した場合、SAPがソフトウェア開発ベンダーに付与するというものになる。

D’Amo for SAPは、SAP HANA環境においてSAPの暗号化方式である形態保存暗号化(FPE:Format-Preserving Encryption)やトークン化(Tokenization、トークナイゼーション)をさらに効果的に運営できるほか、データの暗号化・復号化やアクセス制御、監査および鍵管理も安定して提供できる。