「Gravity Waves, Python, Intel and the Billion-year Bong」(オフィシャルブログBlogs@Intelより) |
ほかの多くの学生達と同様に、私も学位をとるために1年間、物理を学んだ。宇宙は、からっぽの空間ではなく、星のような物体の周辺では、曲がったり歪んだりすると学んだ。トランポリンのゴムでできた表面が、重い石や碇で沈んでいるようなものだと。そして、太陽の約30倍もの質量がある二つブラックホールが衝突した時に・・・とLIGO(The Laser Interferometer Gravity-wave Observatory)による重力波の観測をIntelのオフィシャルブログで述べるのは、software engineering managerであるDavid Stewart氏。
David氏は、LIGOによる計測を夢のような仕組みだと述べ、さらにこの重力波が、人間の耳で聞こえる周波数の範囲であることに驚きを隠せない。音に変換することで、十億年も前の宇宙のできことを正確に聞くことができるのだと躍動的に綴っている。
David Stewart氏は、LIGOのコントロールルームでは、Pythonが使われているというredditでのソースやPythonで書かれた重力波のグラフやチャートを示す。その上でIntelがチップ上でPythonのスピードアップに貢献できる努力を行っていること、これまでにも天体物理の計算で多くのPythonとIntelを利用したサーバーが使われてきたことに触れる。
ほんの小さな部分であっても、偉大な宇宙の理解を進めるこのようなイベントに関わり合いがあるならば、とてもエキサイティングなことだ、とうれしさを隠せない様子。Intelは2015年の8月に、Intel Math Kernel Libraryなどによりパフォーマンスの向上を図った「Intel Distribution for Python*」をテクニカルプレビュー版として送り出している。