京セラは3月1日、国内住宅用太陽光発電システム「RoofleX」を4月より順次販売開始すると発表した。

同システムには、セル内部で失われていた一部の電荷を取り出し、効率的に電気に変換することが可能となる新開発の技術「ForZ」が採用されている。また、モジュールの出力、変換効率の向上を図るために、太陽光の反射を抑える低反射ガラスを採用。加えて、セルとガラスの間に同社独自開発の特殊封止材を充填することで、従来利用できなかった短波長の光を電気に変換することが可能となっている。このほか、セルとセルとの間をつなぐ電極の幅を従来より広くすることで、電気抵抗を抑え、通電時のロスを低減。これらの技術を組み合わせることで、セル変換効率19.8%、モジュール変換効率17.8%を実現している。

また同社は今回、セル同士の配列間隔をミリ単位で細かく設定し直すことで、尺寸法に合わせた7種類の専用モジュールを新たに開発。これらを組み合わせることで、限られた屋根スペースを効率的に活用できるようになるため、総発電量の向上が期待できるとしている。

住宅用太陽光発電システム「RoofleX」のモジュール7種

「RoofleX」設置イメージ