2月29日(現地時間)、MicrosoftはRaspberry Pi Foundationが発表した「Raspberry Pi 3」を自社のオンラインストアで取り扱い、Windows 10 IoT Coreでサポートすることを公式ブログで明らかにした。2016年3月31日(現地時間)から49.99ドルで販売するものの、日本のMicrosoft Storeで販売が行われるかは現時点で不明。

米Microsoft Storeでも「Raspberry Pi 3」を取り扱う(公式サイトより抜粋)

Raspberry Piシリーズは前モデル「Raspberry Pi 2 Model B」を2015年2月にリリースしていたが、CPUをARM Cortex-A7からARM Cortex-A53に変更しているが、後方互換性は維持する。また、Wi-FiとBluetoothを標準搭載し、多くの場面で必要だったドングルを不要にした。

Microsoft Windows IoT Program ManagementディレクターのBilly Anders氏は、「我々はRaspberry Piに接続できるWi-Fiドングルに対し、Windows 10 IoTから容易にアクセスできる機能を持たせた」と述べつつ、Windows 10 IoT Core Insider Previewの最新ビルドでRaspberry Pi 3をサポートしていることを明らかにした。

Windows 10 IoT CoreをインストールしたRaspberry Pi 3で、速度や回転数をモニター出力するデモンストレーションも披露している(公式動画より抜粋)

現在Windows 10 IoT Coreはダウンロードページから誰でもダウンロードでき、執筆時点のビルドは14262。また、MicrosoftはRaspberry PiシリーズへのWindows 10 IoT Core展開を容易に行う「Raspberry Pi installer」の提供も行っている。

阿久津良和(Cactus)