クラウドワークスが2月29日に発表した「シニア世代のクラウドソーシング利用動向調査結果」によると、50代以上のシニア世代の8割弱が働くことに生き甲斐を感じており、6割近くが定年後も働きたいと考えているという。
同調査は、同社の登録ユーザーのうち仕事経験がある50代以上の全国の男女を対象として、2015年11月20日から30日にかけて実施したものであり、有効回答数は480人。
「クラウド・ワーキング」をする理由を尋ねると、「老後の趣味・生きがい」と「自分磨き・自己成長」の合計が65%に達した。一方で、16%の回答者が「年金受給のつなぎ収入の確保」のためにクラウド・ワーキングを利用すると回答している。
PCのスキルを尋ねたところ、PCを使えないという回答者は1%未満であり、「メールやインターネットが少し使える」という回答者が20%、「オフィス系ソフトが使いこなせる」いう回答者が最も多く50%、「専門的なソフトまで使いこなせる」という回答者は30%で、「メールやインターネットが少し使える」という回答者よりも10ポイント多い。
PCスキルを伸ばすために学習をしているかという質問に対しては、半数以上となる54%が「はい」と回答している。
現在の生活費が十分と感じるかという質問に対して、「余裕がある」「普通」との回答は計37%だったのに対して、「必要分より不足」「不足しすぎている」との回答は計63%と、現在の収入が不十分だという結果になった。これを補う手段として、アルバイトやパートタイムで働くという回答者が最も多く、全体の25%を占める。
定年後に働きたいかという質問に対し、57%が定年後も働きたいと回答しており、「あまり働きたくない」は39%、「全く働きたくない」は最も少なく4%だった。 働くことに生きがいを感じているかを問うと、78%が「感じている」と回答しており、残りの22%が「感じていない」と回答した。