NECは2月25日、IoTやビッグデータを活用する基盤を導入する企業向けに、オープンソース・ソフトウェアを活用した大規模分散処理基盤の構築ノウハウを基に作成したリファレンス情報の提供を開始した。

同情報の提供により、用途に応じた適切な構成設計などが必要となり、導入には時間がかかるという、Hadoopなどの大規模分散処理基盤の構築に必要な最新技術を適用する際の課題を解決する。

今回、同情報を活用して、インメモリ並列分散処理に最適なサーバ「Micro Modular Server DX1000」、Hortonworksの分散処理ミドルウェア「Hortonworks Data Platform」を組み合わせたプラットフォーム上で、データキュレーションのデータ選別サービス、Talendのデータ抽出・変換・ロード(ETL)ツール、Tableau Japanのデータ可視化ツールの動作検証が行われた。

システム全体のイメージ

リファレンスの提供範囲

NECによると、同検証で想定したシステム規模に対し、過去プロジェクト経験に基づいた構築期間と今回の手法を用いた構築期間を比較して、検証済みのモデルを用いることで、システム構築作業が最大50%短縮されるという。

NECは今後、同領域での要素技術を有する企業とのパートナーシップを拡大し、新たな価値創出によるユーザービジネスの拡大に貢献することで、2016年度に「Micro Modular Server DX1000」と「Hortonworks Data Platform」を組み合わせて100セットの販売を目指す。

同日、「Micro Modular Server DX1000」の上位モデルである「Scalable Modular Server DX2000」において、インテルのCPU「インテル XeonプロセッサーDファミリー」の16コアを採用した新製品を販売すると発表した。DX2000はサーバモジュールを7個搭載しており、価格は880万円から(税別)。