グーグルは2月18日、新デザインでWi-Fi性能が向上した新しい「Chromecast」と、新デバイス「Chromecast Audio」の販売を開始した。
Chromecastは、スマートフォンに表示しているビデオや写真などを、簡単にテレビに映すことができる、いわゆる「HDMIスティックデバイス」で、2014年5月に国内販売を開始した。Googleサービスのストリーミングだけでなく、GYAO!やdアニメ、dTV、Netflix、ビデオパス、Huluなどの動画サービスもキャストできる。
新しいChromecastでは、デザインを一新して円状のポップな親しみやすいデバイスに生まれ変わった。デバイス本体にHDMI端子が直付けになっているタイプではなく、短いケーブルの形で備え付けられており、テレビの形状を問わず、差し込みやすくなった。性能面では、新たにIEEE 802.11 acと、デュアルバンド対応(2.4GHz、5GHz帯)となり、接続性を向上した。アルゴリズムも改善しており、Wi-Fiの電波環境が変わるごとに、最適な周波数帯を選択する。
一方のChromecast Audioは、付属の3.5mmケーブルをスピーカーに繋げるだけで、端末の音楽やストリーミングサービスの音を再生できるようになる新デバイス。Googleサービスだけでなく、AWAやKK BOXなどの他社の音楽ストリーミングサービスも再生できる。端子は、AUX端子のほか、RCAと光デジタルにも対応している。
Audioは、これまで提供されていなかった製品で、Wi-FiやBluetoothに非対応のスピーカーでも、スマートフォンから音楽の再生が可能となる。Google社員によると、「例えば、最新のWi-Fiに対応したオーディオセットではなく、スピーカーにこだわっているような人はネットワーク環境を活用できないケースがある。そうした環境でも、最新のストリーミングサービスなどを楽しめるようになる」としていた。
色展開は、従来のブラックに加えて、レモネード、コーラルの3色を用意(Audio含む)。レモネードは、Googleストアのみの展開となる。