Parallels Japanは2月17日、デスクトップ、アプリケーション、データを仮想化する統合ソリューションの「Parallels Remote Application Server(パラレルスリモートアプリケーションサーバ)」の最新版であるversion 15 日本語版を発売開始した。
最新版の主な特長は、ユーザーエクスペリエンスの向上とITマネージメント・生産性の向上、総合サポート、セキュリティ強化、配信多機能化の5つの機能に特長がある。ユーザーエクスペリエンスの向上はユーザーフレンドリーに再設計されたHTML5ブラウザアクセスによりエンドユーザーはアプリケーション間でのコピー&ペーストやパスワード変更ができる。
また、ITマネジメント・生産性の向上では自動化されたWindows Serverの設定、アプリケーションの配信およびクライアント設定を用いた高速環境セットアップや、サーバ上でのライブセッション管理機能により管理者はサーバの再起動、アプリケーションへのアクセスやログオン制御がスケジュールでき、効果的なサーバメンテナンスが可能。アプリケーションとサーバセットアップの自動デフォルト設定で管理者は自分の使いやすいようにデフォルトの設定ができ、複数のサーバ設定を同時に変更ができる。
さらに、総合サポートでは多言語(英語、イタリア語、スペイン語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、日本語、ドイツ語、韓国語、繁体字中国語、簡体字中国語の11言語)に対応したユーザーインタフェースの利用が可能で従業員が場所を問わず、あらゆるデバイスで仕事ができるよう、仮想アプリケーション、デスクトップ、およびデータへのユニバーサルアクセスを提供。
加えて、Windows、Mac、Linuxの拡張された管理者機能を備えたクライアント設定ポリシーにおけるセキュリティやSafeNet、DeepNet、RADIUS認証など、追加のセキュリティ技術をビルトインサポートするなどセキュリティを強化している。
そのほか、配信の多機能化としてURLをはじめイントラネットサービス、一元化されたドライブ、デスクトップやアプリケーションをシームレスに配信することが可能なほか、Microsoft RemoteFXおよび周辺機器のリダイレクトのサポートをするChrome OSクライアントアップデートでグラフィックスアプリケーションの配信ができるという。
Parallels Japan 代表取締役の下村慶一氏は販売戦略について既存大手システムベンダーには競合比較における提案・採用の検討、新規SMBユーザー(100~200ユーザー)はダイレクトタッチ、新規参入と中堅規模既存システムベンダーには提案・採用の喚起、特定ニーズに対するスモールスタートの4点を挙げた。
価格は、いずれも税込でParallels Remote Application Serverのサブスクリプション(同時利用ユーザー1人あたり)で年間1万2000円、Parallels Remote Application Serverの以前のバージョンからのアップグレード(同)で同6000円、Parallels Remote Application Serverサポートおよびアップグレード保証のメンテナンス付きで同5400円、Parallels Remote Application Serverの永続ライセンス(同)で2万円となる。