観光庁は2月16日、「旅行・観光消費動向調査平成27年10-12月期(速報)」を発表した。それによれば、日本人国内旅行消費額は5.3兆円で、前年同期比8.9%増となり、3四半期連続で対前年同期比プラスとなったという。
これは、前年は消費税率引き上げ等の影響もあり低迷していたが、平成27年はその反動や、3月の北陸新幹線開業効果の継続、宿泊施設の稼働率の向上に伴う料金単価の上昇といった諸要因により増加したものと考えられるという。
日本人国内旅行消費額のうち、宿泊旅行消費額は4.1兆円で前年同期比9.8%増、日帰り旅行消費額は1.2兆円で前年同期比5.7%増となったという。
一方で、日本人国内延べ旅行者数は1億5,299万人(前年同期比1.8%減)となり、うち宿泊旅行が7,819万人(前年同期比1.0%増)、日帰り旅行が7,480万人 (前年同期比4.6%減)となった。金額は増えているものの、旅行者数は逆に減少し、一人1回あたり旅行単価が増加している(34,868円で、前年同期比10.9%増)。
平成27年年間値(速報)では、日本人国内旅行消費額は21.7兆円で、前年同期比8.3%増。日本人国内延べ旅行者数は6億6,293万人(前年同期比0.5%増)、日本人国内旅行の一人1回あたり旅行単価は32,764円で、前年同期比7.7%増と、いずれも増加している。