SBIホールディングスの子会社でベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメントは2月12日、日本IBMが提供する「IBM FinTechプログラム」と連携し、FinTechの導入を図る金融機関の支援強化およびFinTech分野で事業を展開するベンチャー企業を支援していくことを発表した。

SBIインベストメントは2015年12月に金融機関やFinTechに関連する事業会社を主な出資者とする「FinTechファンド」(名称:FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合)を設立し、FinTech事業領域の有望なベンチャー企業への投資を行うと同時に、出資者と投資先企業によるオープンイノベーションの支援を通じて、出資者によるFinTechの導入・活用の推進ならびに投資先企業のバリューアップを実施している。

IBM FinTechプログラムは、IBMのグローバル・ネットワークにより世界的レベルでFinTechの動向を捉え、日本でのFinTechサービスの導入を推進。同プログラムはクラウド上でアプリケーションを開発し、稼働するためのクラウドサービスである「IBM Bluemix」を活用してFinTech企業と連携しながら次世代の金融ソリューションの開発を担っている。

また、金融機関向けには、IBMのFinTechデザイン・ラボなどを通じたモバイルアプリの実証実験や迅速な開発に加え、金融機関のシステムのオープンAPI化の支援をはじめ、今後のFinTechサービスの実用化と普及に向けた積極的な取り組みを行っている。

今後、SBIインベストメントはIBM FinTechプログラムと連携することで、両社間における相互紹介を通じてFinTechファンド出資者のFinTech導入支援ならびに投資先企業へのバリューアップ活動を強固なものとし、FinTech分野におけるオープンイノベーションの促進、FinTechを活用した金融ビジネスの高度化に貢献していく考えだ。