IDC Japanは2月15日、国内BA(Business Analytics)ソフトウェア市場の2015年上半期の分析と2015年~2019年の予測を発表した。
同社はBAソフトウェア市場を、「DWH(Data Warehouse)プラットフォームソフトウェア市場」、「BI(Business Intelligence)/分析ツール市場」、「パフォーマンス管理/アナリティクスアプリケーション市場」の3つの市場セグメントに分類して、調査を行った。
同社によると、2015年上半期の国内BAソフトウェア市場規模は、前年同期比9.3%増の923億3200万円だったという。市場セグメント別では、DWHプラットフォームソフトウェア市場が368億3100万円(前年同期比成長率9.5%)、BI/分析ツール市場が333億1800万円(同10.7%)、パフォーマンス管理/アナリティクスアプリケーション市場が221億8300万円(同7.2%)となった。
同社は、2015年上半期の国内BAソフトウェア市場はマーケティング分野での非構造化データの活用の広がりなどビッグデータテクノロジー活用企業の広がり、セルフサービス型BIツールの普及による利用シーンの拡大などから高い成長を遂げたと分析している。
国内BAソフトウェア市場は中期的にIoT(Internet of Things)やリアルタイム分析、コグニティブシステムの普及などから、従来のようなビジネスの現状把握や将来予測のためのツールとしてだけではなく、新規ビジネスのアプリケーション基盤として利用場面が拡大していくと見られていることから、同社は2014年~2019年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は6.2%、2019年の市場規模は2352億6600万円に達すると予測している。