マカフィーは2月12日、出会い系サイトの利用に関する調査の結果を発表した。調査対象は、会い系サイトやデートアプリを利用したことがある18~54歳の成人。
調査によると、多くの人が恋人を探すために複数の出会い系アプリやWebサイトを併用していた。海外の調査ではあるが、「eHarmony」と呼ばれるサイトが男性(31%)より女性(42%)に多く使われていたほか、日本でも著名な「Tinder」は若年層に多く使われており、25歳未満の調査対象者の過半数(55%)が利用していた。
出会い系サイトのプロフィール欄に公開しているのは、写真(79%)、職業(59%)、誕生日(57%)、電子メールアドレス(49%)、電話番号(26%)、自宅の住所(16%)であった。
さらに、「恋人候補」とやり取りする段階では、プロフィール欄になかった情報を加えて相手に教えている。例えば、職業が67%、電話番号が66%、電子メールアドレスが64%、自宅の住所が30%とそれぞれ増加している。相手に会う前に自分の写真を送ったことがある人は、男性(64%)、女性が(41%)だったほか、バレンタインの時期になると、男性の59%、女性の48%が出会い系サイトの利用機会が増えていた。
ブログでは、出会い系サイトにプロフィールを公開すると、自分の身元を示す情報をサイバー犯罪者、詐欺師、ストーカーなどに知られる恐れがあるとして警鐘を鳴らしている。自分の現在地、名前、職業、年齢だけでなく、ペットの名前、母親の旧姓などでも身元を割り出すヒントに成り得るという。
マカフィーは、出会い系サイトを安全使うために実名ではなくハンドルネームにすることを推奨している。また、最初は公開する情報をなるべく減らし、特定の相手のみに少しずつ詳細なプロフィールを教えていくのがよいという。自分が写っている写真やビデオを一度公開してしまうと、後から完全に消すのは非常に難しいので、慎重に取り扱う必要がある。
気の合った人と実際に会うことになったら、携帯電話にPINコードまたはパスコードを設定して、自分だけが使えるようにしておくとよいという。ただし、実際に会った時に携帯電話を置きっ放しにしたままその場を離れてしまうと、相手に中身を盗み見られてしまうこともあるので、注意したい。