NECマグナスコミュニケーションズ、光波、ナビッピドットコムの3社は2月10日、24GHzレーダを使った人の混雑表示システムを開発したと発表した。
同システムは、24GHzのレーダ波を照射し、その反射レベルによって人の混雑状況を把握、数値化し、地図情報クラウドサーバに送信、地図上に表示する仕組み。24GHzのレーダを使うことで、夜間などカメラでは人の状況が把握しにくい場合でも混雑状況を把握できることに加え、個人を特定する情報は取得しないため、プライバシーに配慮したシステムの構築が可能となっている。また、地図上に表示された混雑状況はスマートフォンや、タブレット、ノートパソコンなどブラウザを搭載するデバイスで簡単に表示することができる。これらの特徴から、イベント会場や観光地の出入り口、券売機やトイレなど人が並ぶ場所、ジョギングコースなどでの利用に適しているとする。
3社は、今後さまざまなニーズに対応するために実証実験を行うパートナーを募集し、実際のサービスや運用に適したシステムを目指し検証を重ねていくとしており、2020年までに、20億円の出荷を計画している。