竹中工務店はこのほど、作業所で稼働中の建設機械や作業所員の位置を無線通信で把握できる管理システムを開発したと発表した。
同システムは近距離無線技術「iBeacon」を用いた発信機を高所作業車やフォークリフトなどの建設機械に取り付け、作業所員の持つ携帯端末から約10m以内に近付くと自動で携帯端末に位置情報が送られる仕組み。送られた位置情報は携帯端末に保存されている建設工事用の作業所内平面図に映しだされる。これにより、作業所員が建設機械の最新の位置情報を把握することができ、管理業務の負担軽減につながるほか、携帯端末を持っている作業所員同士の位置情報も把握できるため、お互いを探すことも無くなるとしている。
同社によれば、同システムを適用したイオンモール堺鉄砲町作業所では、半年で約72時間の作業所管理の効率化を実現したという。今後、他プロジェクトで使用するための社内インフラの整備を進めるとともに位置情報に加えて稼働率などを把握できるように研究開発を進めていくとしている。