SCSKは1月27日、シリコンバレーのストレージベンダーである米Exabloxと国内総販売代理店契約を締結し、オブジェクトベースのストレージとNASを一体化したスケールアウトストレージ「OneBlox 4312」の販売を開始した。価格は論理容量6TBで254万6000円(税込)、24TBで335万3300円(同)。
同製品は既存システムへの導入が容易なNAS製品でありながら、スケールアウトに対応したオブジェクトベースのストレージ技術を採用。トリプルミラー方式で複数のサーバに搭載されたドライブを1つのストレージとしてクラスタリングし、クラスタ内ではデータのコピーを複数作成しているため、故障が発生した場合もデータが失われることはないという。
また、急なデータ量の増加に対しても、ディスクドライブの追加や本体の増設だけで対応できるシンプルな拡張性を併せ持つ。インラインの重複排除、圧縮、スナップショット、レプリケーションなどのソフトウェアの機能を標準装備するほか、レプリケーション機能によりデータを効率よく安全に保管することが可能。
さらに、IPネットワークを経由し、遠隔地に転送保管することで、災害対策のためのシステムも低コストで実現できるという。加えて、最小6TB(1台)からのスモールスタートを可能とし、最大168テラバイト(7台)まで拡張でき、インラインの重複排除・圧縮機能によりPBを超えるデータの保存にも対応する。
SCSKでは同製品の保守体制(24時間365日オンサイト対応)を構築し、Exabloxの管理ツール「OneSystem(ワンシステム)」を利用することで、保守センターから稼働中の製品をリアルタイムに監視し、障害の予兆検知といったサービスなども提供。同社が国内総販売代理店として、数社の販売パートナーと二次代理店契約を結び、販売パートナー制度を確立する。今後、3年間で導入支援、システム構築、保守サポートを含め、10億円の売り上げを目指す。