1月27日から1月29日まで東京ビッグサイトにて開催されている「3D Printing 2016 - Additive Manufacturing Exhibition」に出展されている「blueprinter M3」というプリンタは材料の再利用が可能だ。同製品はデンマークのblueprinter社のもので、販売代理店であるテクノソリューションズが展示している。

「blueprinter M3」は選択的加熱焼結(Selective Heat Sintering: SHS)方式の3Dプリンタで、材料はSHS技術に最適化されたプラスチック粉末を使用する。同方式はプラスチック粉末を積層し、熱転写ヘッドで加熱焼結していくことでプリントしていく。造形物は形成室内の粉末で支えられるため、サポート材料は不要だ。

同製品では、出力後に余った粉末を別売りのクリーニングステーションで粉末ブラスターを使用して除去する。このとき、取り除いた粉末はクリーニングステーション内でフィルタリングされ材料として再利用が可能となる。

最大造形サイズは157(W)×200(D)×150(H)mmで、積層ピッチは0.1mm。プリンタ本体の価格は370万円(税別)だが、クリーニングステーションの購入が必須となるので導入するための総費用は490万円(税別)となる。

「blueprinter M3」。真ん中が造形エリアで、両脇から材料のプラスチック粉末が出てくる。ちなみに、同シリーズの初期モデルは名前の通り青色だったという。