カブクとランサーズは1月27日、ものづくりプラットフォーム「クラウド3Dメーカー」の運用を開始したと発表した。
同プラットフォームでは、外部の集合知を活用した製品づくりを行いたい企業や個人に対して、カブクが保有する30カ国以上・数百工場におよぶ3Dプリンターを持つデジタル工場ネットワークと、製品の3Dデザインができるデザイナー会員を含む、ランサーズが抱える4千人のクリエイターを活用し、個人と企業が連携したものづくりの仕組みを提供していく。
両社は第1弾の事例として、トヨタが開発中の電動三輪車「TOYOTA i-ROAD」への実験的提供と試験運用に取り組んできた。具体的には、i-ROADを楽しめるよう、3Dプリンターを活用したボディパーツやインテリアの一部の表面加工や色を選択するたけでなく、試乗パイロットのデザイン要望を全国のランサーズ登録者へクラウドソースし、3Dデザイン化。カブクの提供するクラウド標準パッケージソフト「Rinkak MMS」を活用して全世界の3Dプリント工場で製品を製造し、納品までを行ったという。
なお同プラットフォームでは、製造に協力可能な企業も併せて募集している。3Dプリンターで製造を行う工場向け基幹業務クラウドサービス「Rinkak 3D Printing Manufacturing Management Service」を利用する企業に対して、同プラットフォームより案件を送客するかたちとなる。