三井住友銀行は1月26日、NTTデータと脳科学技術の金融分野への応用を通じたイノベーションの創出を目的とした包括契約を締結したことを発表した。
近年、人間の経済的な意思決定の特性も脳の機能・構造に基づいているという最新の研究成果を踏まえ、金融・経済分野への応用について関心が高まっている。
こうした背景を踏まえ、同行は、脳科学技術に知見のあるNTTデータおよびNTTデータ経営研究所と協働し、脳科学を活用したサービスの実用検証を進めるとしている。
脳科学が想定されている金融サービスの応用範囲例として、「潜在ニーズを把握し、顧客ごとに最適な商品・サービスを提供」「資産運用を始める顧客へ安心かつ快適に利用できる助言サービス」が挙げられている。
同行は2014年に、自然言語解析と学習機能を備えた質問応答システムであるIBMのWatsonをコールセンター業務に取り入れるなど、ITを活用した取り組みを積極的に進めている。