美術家・奥村直樹氏は、現代アートの最新トレンド「友達」をテーマにした美術展「奥村直樹ノ友達展」を開催する。会期は1月28日~30日。会場は東京都・東日本橋のアーティストランスペース「DESK/okumura」。入場無料。

「奥村直樹ノ友達展」は、奥村氏の自宅スペース「DESK/okumura」にて開催される

同展は、奥村氏の自宅兼アーティストランスペースである「DESK/okumura」の建物の老朽化にともなう移転を前に開催されるもの。さまざまな企画展示やトークイベント、ワークショップの開催など、DESK/okumuraの運営を通じて奥村氏が出会った、総勢100人以上の若手アーティストが参加する大規模な展示となる。

また、奥村氏は『「友達展」ってだいたい内輪ノリでつまんなくて嫌いだけどDESK/okumuraやってたらかっこいい友達がいっぱいできちゃったから、満を持して「友達展」やります。奥村直樹を友達だと思う人はみんな何かしらの好きな方法で展示に参加してもらいます。』とコメントしている。

近年、現代アートシーンでは、全国各地で芸術祭が開催されており、美術館の外へと飛び出すことで、従来の作品と鑑賞者という「関係性」だけでなく、地域との連帯を含めた「大きい関係性」で美術を捉える動きがひとつの主流として定着している。一方、近年の目立った動向として、アーティストランスペースやオルタナティブスペースと呼ばれる若手アーティストが自主運営する展示スペースが増加し、2016年に入ってからインターネット上では「友達」というキーワードに端を発して、より身近な関わりに着目した「小さい関係性」で美術を捉えようとする議論が活発に行われており、同展はその潮流を反映したものになっているということだ。

出展者は、藤林悠、図師雅人、TYM344、布施琳太郎、河村修一、な春夏秋冬な、くちくち、BOMBRAI、mgr、im9、飯島モトハル、市川哲也、多田恋一郎、西尾祐馬、キャッベパーマ、荒木美由、渡邊拓也、三原回、大木冴月、新井五差路、西村卓、あたみん、ヨネザワマコ、kikuchi ayako、はるき、ファンテン、當麻卓也、佐藤史治、原口寛子、安藤達郎、笹山直規、YA from the 8R a.k.a. やおねむ、吾妻吟、竹之内佑太、広瀬陽、内田ユイ、村松大毅、鰹とニメイ、渡邊悠太、宏美、じょいとも、木村有沙、けんとおくむら、藍白操、相沢僚一、新宅睦仁、鳴海テヨナ、廣瀬祥大、立岩有美子、渡壁遥、西田篤史、杉本憲相、米田コウタロウ、萩原葉子、あたみん、三井潤、溝下電気、渡辺美帆子、工藤春香、A・I 、阪中隆文、友達、龍村景一、渡邉洵、中村雅奈、とわすずか、近藤千尋、岡村芳樹、都築拓磨、林菜穂、高橋宏忠、渡邉洵、iwata mayuko、高崎綾子、ajmphu、安達亜希子、幾島貴之、松潤、horiuchi yuki、imaizumi、松尾悠人、八代隆彦、飯島優希、硬軟、ムカイヤマ達也、JAPOZGA、有賀慎吾、じゃぽにか、谷川・フラン・果菜絵、川原めい、匿名作家、ほか。

なお、奥村直樹氏は1989年、岐阜県生まれ。2013年、多摩美術大学美術学部卒業。受賞歴は「3331千代田芸術祭アンデパンダン展 スカラシップ賞」(2013年)、「八王子市夢ビエンナーレ 入選」(同)、「第48回神奈川県美術展 入選」(2012年)。