BBソフトサービス(BBSS)は1月18日、「インターネット詐欺リポート(2015年12月度) 」を公開した。
レポートは、WebブラウザでアクセスしたWebサイトを解析するセキュリティソフト「Internet SagiWall」が2015年12月に検出・収集した情報を基に作成している。これによると、総検知数は84万4679件で前月比7.0%の増加となった。
種類別では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが60.60%(前月比2.18ポイント減)、フィッシング詐欺サイトが32.94%(前月比1.5ポイント増)、マルウェア感染サイトが0.29%(前月比0.14ポイント増)、ボーガスウェア配布サイトが4.86%(前月比0.59ポイント増)、ぜい弱性悪用サイトが1.31%(前月比0.05ポイント減)だった。
OS別に分類すると、Windowsはフィッシング詐欺サイトが57.88%と最も多く、Androidは「ワンクリック・不当請求詐欺サイト」が78.3%と大半を占めた。iOSはフィッシング詐欺サイトが55.01%、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが44.13%であった。
12月度は、スポーツ用品販売に特化した詐欺サイトに大きな変化が見られた。スポーツ用品販売の詐欺は以前から多く見つかっているが、12月は以前からあるサッカーや野球の用品販売を偽ったサイトのほか、剣道の道具などを販売する詐欺サイトも見つかるなど、サイトの数が拡大した。
スポーツ用品販売の詐欺サイトは、中高生をターゲットとした悪質なものが多く、ブランドのスポーツ用品をあたかも安い価格で販売しているように見せかけている。サイトのデザインも巧妙に作られており、詐欺だと気付かずに商品を買ってもすぐにだまされたことに気付きにくい。誤って商品を購入したことに気付いても、保護者や警察に相談をしなかったケースが多かったという。
年始の時期は、お年玉をもらった未成年者を狙う詐欺サイトが多い傾向にあり、保護者は家族が被害に遭わないように注意する必要がある。万一被害に遭った場合は、地域の警察署や国民生活センターなどの窓口に相談するように呼び掛けている。