ipocaとヤフーは1月18日、東京都・六本木にて報道陣向け説明会を開催し、実店舗における"新たな消費スタイル"の確立を目的に業務提携を実施すると発表した。ipocaが保有する店頭情報データと地域情報サービス「Yahoo! ロコ」を連携させ、店舗に行く前にインターネット上で、商品の在庫状況を確認できる環境を構築し、小売の商品と消費者のマッチングの実現を目指す。
(左) ipoca 代表取締役社長 一之瀬卓氏 / (右) ヤフー メディアカンパニー 生活メディア事業本部長 津森暁史氏 |
具体的には、ipocaの店頭情報閲覧アプリ「NEARLY」が保有する80施設・約9,350店舗における商品関連情報を、Yahoo! ロコの施設・店舗情報ページに掲載。3月には、NEARLYの商品関連情報とYahoo! ロコの検索機能も連携する。
たとえば、消費者が「新宿でコートを探したい!」と思った場合、Yahoo! ロコで「新宿 コート」と検索すると、NEARLYの商品関連情報から新宿でコートを販売している施設・店舗の一覧情報が表示される。これにより、ユーザーは、実店舗にて取り扱いのある商品を容易かつ効率的に探せるようになり、快適な買い物を楽しむことができるようになる。
また、NEARLYでは2月を目処に、アパレルブランドと直接提携し、店頭在庫データベースとの連携を行っていくほか、Yahoo! ロコだけでなくYahoo! JAPANの地域サービスとの連携も推進していく。
ヤフー メディアカンパニーにて生活メディア事業本部長を務める津森暁史氏は「Yahoo! ロコを、これまでの『店舗情報を提供するサービス』から『店頭情報を提供する(行動支援する)サービス』へと進化させていきたいと考えている。実際、お客さまが店舗の立地など基本情報を調べたとして、その次に来店するか否かを決める基準は"その店舗で今、何が売られているか"という情報になってくると思う」と話し、今回の提携により来店前に商品が把握できるという"新たな消費スタイル"を構築していきたい考えを明らかにした。