ビジネスの現場で、人の名前を忘れるのは"ご法度"。失礼にあたるだけでなく、重要な取引先を失ってしまうリスクもある。
人の名前をはじめとする、ビジネスで求められる記憶力向上のためにやっておきたい基本的なことは何か。Open Forumの記事「人の名前を忘れる? 記憶力アップのためのアドバイス(原題:Don’t Forget a Name Again, and Other Tips to Help Hone Your Memory)」がアドバイスしている。
話を聞いていない?
そもそも、話を聞いていない。きちんと耳を傾けていない可能性がある。聞く技術とはまず、相手が言っていることを頭の中で繰り返すことだ。そして、口に出すことで記憶を固めよう。人の名前であれば、「ありがとうございます」ではなく、「xxさん、ありがとうございます」と言って相手の顔を見ながら話すと、視覚的、聴覚的に染み込ませられる。
睡眠不足?
忙しい日々であっても、基本的な体調管理はビジネスマナーの一部といえる。
睡眠不足は集中力や記憶力にマイナスの影響を与えかねない。最近「物忘れがひどいかな?」と思ったら、生活リズムの改善を図りたい。睡眠・休息は足りているだろうか?
マルチタスクにしていませんか?
マルチタスクは効率アップにつながらないと、過去のレポートでも何度も取り上げた。
いくつかのことに平行して集中するのは簡単なことではない。記憶力を良くしようとするのであれば、なおさらシングルタスクにして、100%の神経を集中させよう。
中断ばかりしていませんか?
ネットが便利という世界は、とうの昔に当たり前のものになったが、PCやスマートフォンが常に送ってくる通知は、そのたびに集中力を奪い去っている。
端末やサービスにコントロールされるのではなく、あなたがコントロールしよう。メールチェックの回数は自分が決めた時間に行い、"急ぎ"というメールでも、1~2時間程度は待ってくれるだろう。もし、オフィス環境が集中できないのであれば、静かな場所に場を移すのも1つの手だろう。
これらの対策に加えて、記事ではTo-Doリストについても見直しをアドバイスしている。長々と期日を設定していないリストを書くのではなく、寝る前に翌日に"絶対やること"を1つ、2つ書き出す。これにより、集中して仕事ができるようになり、仕事の質もアップするだろう。
時間がない?
記憶をしっかり残すためには、細かいところまで意識を持つ必要がある。
ディティールに気を配れば、私たちの脳は大まかなカテゴリに分類する「記憶のショートカット」を作るのだという。5秒で良いので、その時の状況など、特徴となる情報をインプットする時間を用意しよう。