TISは1月14日、ラッキーコーヒーマシンのプロジェクト進捗管理を「Microsoft Project Online with Project Pro for Office 365(Project Online)」で支援したことを発表した。
ラッキーコーヒーマシンは、3つのコンビニエンスストアチェーンが抱える全国1万以上の店舗を対象に、セルフ式コーヒーマシンを設置する大規模プロジェクトを進めている。
これまで同社では、マシンの設置工事や設置日程の調整、シリアル番号の取りまとめなどにExcelを利用していた。しかし、ピーク時には1日約120台のコーヒーマシンを設置し、設備工事の進捗や店舗オーナーの意向の確認なども併せて行うため、1つの予定変更が全体スケジュールに与える影響が大きく、影響の把握および調整に負担が掛かっていたという。また、Excelによる管理は、アップデート作業負荷に加え、メールでのファイルのやり取りによりバージョン管理が難しいなど、正確な情報把握にも課題があった。
そこで、ネットワークを通して、社外のビジネスパートナーも合わせて進捗情報を共有できるよう、プロジェクト管理ツールの導入を検討することにしたという。
同社では、既にプロジェクトがスタートしていたことから、新たな追加投資を抑える必要があったほか、全国のサービス拠点やビジネスパートナーとも進捗情報を共有するため、オンプレミス型では外部との情報共有にセキュリティ上の課題があったという。
このような点から、ネットワークを通じてセキュアに情報共有でき、導入コストも抑えられるクラウドサービスの「Project Online」の導入が決定。150社以上の企業のさまざまな用途におけるMicrosoft Projectによるプロジェクトマネジメントの環境構築を支援してきたTISの実績を評価し、導入支援を依頼したとしている。
同サービスの導入により、クラウド上のデータを唯一の参照先として、全員が同じデータを共有できるため、プロジェクトの進捗をスピーディーに把握することが可能になったこと、現場の各担当者が直接情報を入力してクラウド上に集約されるため、人的ミスが減少し正確な情報共有が可能となったこと、一部のビジネスパートナーとは「Microsoft Project Lite」で直接情報を入力して共有したため実績把握の日数を短縮化が実現したことなど、さまざまな成果が出たという。
ラッキーコーヒーマシンは、今後、今回得た知見をもとに別の案件でも「Project Online」を活用し、管理業務の効率化を推進していくという。