シマンテックは1月12日、同社の侵入防止システム(IPS)が保護した実績を基にした2015年の脅威動向をセキュリティブログ上で解説した。
これによると、同社が遮断した悪用ツールキットによる攻撃の数は約3億件で、その中でも突出していたのが「Angler」だったという。その攻撃の数は実に2000万件に上る。
Anglerによる攻撃対象をOS別に分類すると、最も多かったのがWindows 7で全体の64%を占めた。それ以外では、Windows 8.1が24%、Windows Vistaが5%と続く。
また、悪用ツールキットの標的になった国は、トップが米国で全体の45%と大半を占めた。これにロシアが14%、ブラジルが8%、ドイツが7%、英国が7%の続き、日本は8番目の4%だった。
OSとアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃は2億4000万件以上を記録。OS別の件数では、Windows XPへの攻撃が全体の71%を占め、続いてWindows 7が12%、Windows Server 2003が9%、Windows Server 2008が7%、Windows Server 2012が1%であった。
マルウェアによる攻撃は7億件以上を遮断しており、これによって攻撃を受けたOSは大部分がWindows OSで、Windows 7が最も多く66%となっていた。