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PostgreSQLグローバルデベロップメントグループは1月7日(米国時間)、「PostgreSQL: PostgreSQL 9.5: UPSERT, Row Level Security, and Big Data」において、PostgreSQLの最新版となる「PostgreSQL 9.5」の公開を伝えた。この最新版にはUPSERT機能をはじめとするさまざまな新機能が追加されており、PostgreSQLグローバルデベロップメントグループは「同バージョンが、スタートアップといったレベルから大企業、政府機関といったさまざまな規模の組織において優れた性能を提供する」としている。
「PostgreSQL 5.9」の主な新機能は次のとおり。
- UPSERT機能の実装。この機能は開発者らから長年にわたって要望されていた機能。UPSERTはINSERT, ON CONFLICT UPDATEを意味しており、行の新規作成とアップデートを同じように扱えるようになる。この機能によって開発側のコーディングが簡単になるほど、MySQLなどすでに同様の機能を実装しているデータベースからの移行が簡単になる。
- 行レベルセキュリティ機能の実装(RLS; Row Level Security)。SE Linuxといったラベルベースのセキュリティ機能と連動した行レベルまたは列レベルのセキュリティ機能が実現されており、PCIなどのコンプライアンスが必要とされる領域で強みがある。
- ビッグデータを処理するためのさまざなな機能が実装されている(BRINインデックス、高速ソート、CUBE、外部データラッパ、TABLESAMPLEなど)。
ビッグデータ処理や高いレベルでのセキュリティが要求されるようなクリティカルな分野での利用が期待できるほか、UPSERTの実現によるより効率の高い開発が期待される。