1月3日(米国時間)、Ars Technicaに掲載された記事「IPv6 celebrates its 20th birthday by reaching 10 percent deployment|Ars Technica」が、「RFC 1883: Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specification」が公開されてから20年が経過したとともに、世界におけるIPv6の展開が9.98%に到達したと伝えた。データとしてはGoogle Statisticsが使われている。
記事によれば、2015年初めの段階ではIPv6の展開率は6%よりも少なかったとのことで、2015年の間に6%から10%ほどまで展開が進んだことになる。Googleが発表している国別のIPv4展開率についても指摘があり、最もIPv6が展開されている国はベルギーの43%であり、米国は25%とされている。北米、欧州の多くの国がこの1、2年でIPv6の展開を進めていることにも言及がある。
現在、地域インターネットレジストリとしてはAFRINICのみがIPv4アドレスの在庫が枯渇していない状況にあり、ほかの地域インターネットレジストリであるAPNIC、RIPE NCC、LACNIC、ARINではIPv4アドレスがすでに枯渇している。IPv4アドレスが枯渇した後はIPv6アドレスの活用が期待されているが、当初の想定ほどは普及していない状況がある。IPv6が普及するまではIPv4アドレスの移転市場などを通じてIPv4アドレスの需要を満たすことなどが期待されている。