スカイコムは1月5日、マルチタスク処理を施した大量文書の高速自動PDF生成エンジンとSIer向けの開発キット(SDK)をセットにした「SkyPDF Server MT 2016」を販売開始した。価格は税別で40万円。

新製品は、マルチスレッド型の高速自動PDF生成エンジンとSDK3種(「SkyPDF MT SDK(Writer Lib)」「SkyPDF MT SDK(File Lib)」「SkyPDF Writer SDK」)がセットになったSIer向け開発キットで、帳票システムなどのアプリケーションと連動したPDF生成を目的として、PDF生成エンジンをより詳細にコントロールしたい開発者向けの製品。

「SkyPDF Server MT 2016」の概念図

特長として出力方法の改善により、生成するPDFの軽量化を実現していることに加え、独自技術によるPDF生成の並列処理によって、サーバの性能を最大限に発揮。また、従来のRSA暗号のほか、AES暗号にも対応したことでセキュリティ強化を図っており、通常の印刷操作と同じ手順でPDFの生成が可能だ。

SkyPDF MT SDKはSkyPDF Server MT 2016の印刷設定(ページ設定、圧縮オプション、フォントの埋め込み、セキュリティ、すかし、PDF/Aなど)を制御する。さらに、SkyPDF MT SDK(File Lib)は出来上がったPDFファイルに対して操作や署名を追加などの編集を行なうほか、SkyPDF Writer SDKはPDF生成時にWordのしおり/Excelのシート名/PowerPointのスライド名を内部解析し、PDFの「しおり」として自動生成。いずれも32ビット版/64ビット版の双方を同梱している。