2016年の年頭にあたり、SAPジャパンの代表取締役社長を務める福田譲氏は、以下の年頭所感を発表した。
SAP S/4HANAをデジタル基盤とするオープンイノベーションで「デジタルトランスフォーメーション」を推進
新年明けましておめでとうございます。
2015年は、SAP HANA が始動から5周年を迎えました。SAP HANAは、当初のインメモリデータベース機能に加え、ERPによるトランザクションとIoTなどのビッグデータ分析・予測が一つの基盤で実現できるイノベーションプラットフォームへと進化してきました。そしてSAP HANA上で最適化し23年ぶりにアーキテクチャを刷新した第4世代のERPとして、次世代ビジネススイートSAP S/4HANAを発表しました。このSAP S/4HANAと、M&Aにより統合したクラウドソリューション(SuccessFactors、Ariba、hybris、Concur)をリアルタイムにつなぎ、ヒト、モノ、コト、ビジネスのデジタル変革を支援する枠組みが完成しました。
また、IoTを活用しお客様やパートナーとともに第4次産業革命を推進する専任の共同研究開発施設「SAP Industry 4.0 Co-Innovation Center powered by Co-Innovation Center(COIL) Tokyo」およびチーム「IoT/IR4(Internet of Things / Fourth Industrial Revolution)」を立ち上げ、日本の将来にわたる成長に寄与する体制を整えました。さらには、世界に先駆けて公益企業におけるデジタル化を推進するため、「ユーティリティ・デジタルトランスフォーメーション・オフィス」を設立しました。
SAPは今、デジタルエコノミー時代の新たな事業価値の創出に向け、水平分業でオープンイノベーションを育むビジネスモデルを追求しています。お客様が10年後、20年後も成長しながら使い続けられる未来予測型のシステム、サービスを開発しています。2016年は、このSAP哲学を貫き、徹底的な顧客視点でIT主導のイノベーション実現、ビジネスバリューの提供に注力します。クラウド、ビッグデータ、人工知能、サイバーセキュリティといった各論を包括し、グローバル視点で投資を推し進め、お客様が各々の成功を収めるために最適なイノベーションを支援してまいります。
ビジネス環境の急速なデジタル化は、新たな発想と再創造を必要としています。SAPはお客様が解決すべき課題、到達すべきゴールを見すえ、SAP HANAの最大活用によりこの環境変化を脅威から好機に変えるビジネスバリューを提供します。あらゆる領域におけるデジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。