春画展広報事務局は、東京都・文京区の博物館「永青文庫」で開催されている、春画を主体とした展覧会「SHUNGA 春画展」に関して、開催から84日目の12月21日に来場者数が20万人を突破したと発表した。同展は12月23日まで開催され、2016年2月6日からは京都府・東山の細見美術館にて開催される。

20万人目の入場者となった東さんご夫婦と永青文庫 細川護煕理事長

春画展 「江戸後期 豆判春画」

「SHUNGA 春画展」は、江戸時代を通じて制作され、大名から庶民まで貴賤を問わず広く親しまれた"春画"の名作を集めた展示会。

12月21日、同展の20万人目の入場者となった東直哉さん、彩良さんご夫婦(埼玉県川越市)には、永青文庫 細川護煕理事長より記念品として“"図録"と"江戸後期の豆判春画"が贈られたということだ。

東さんは、「始まる前から前売券を購入していましたが、なかなか仕事などで行けずに今日になりましたが、まさか自分が20万人目になるとは思いもしませんでした」」と驚き、春画展観覧後には「春画を通じて時代の移り変わりがわかって、とても面白かったです。特に肉筆は、着物の柄、色合い、線の細さがすばらしく、表情もやわらかである点に驚きました」と春画についての感想を述べたとのことだ。

また、式典を終えた細川理事長は入場者数が20万人を突破したことについて、「日本で初の春画展で反響の大きさに驚いており、うれしく思っています」とコメントした。

なお、同展は12月23日まで東京都・文京区目白台の永青文庫にて開催されている。入館料は、大人1,500円(18歳未満は入館禁止)。開館時間は9:30~20:00(入館は19:30まで)。来年2月6日からは、京都府・東山の細見美術館で開催される。