東京電力と東京ガスは12月21日、2016年1月より、東京電力のスマートメーターおよびスマートメーターシステムを活用した東京ガスの検針業務の自動化に関する共同実証試験を開始すると発表した。

同実証実験では、東京都小平市の約500戸の住宅において、東京電力がすでに設置しているスマートメーターと、東京ガスが新たに設置した試験用のガスメーターを無線通信で接続したうえで、東京電力のスマートメーターシステムを活用し、東京ガスが試験用ガスメーターの検針データを取得する通信試験を実施する。

期間は2016年1月から8月までの8カ月間で、東京ガスが通信成功率や通信所要時間などの確認を行うことで、検針業務の自動化に必要な装置やシステム全体の性能・有効性を検証し、東京電力はスマートメーターおよびスマートメーターシステムを活用した新たな事業展開に向けて、技術・運用面での課題抽出を行う予定だ。

実証試験のイメージ。Uバスエアとは、都市ガス業界、LP ガス業界、水道メーター業界が参加するNPO法人テレメータリング推進協議会で標準化されている無線用の通信規格。スマートメーター用無線国際標準規格「IEE 802.15.4g」に準拠している。