「時間」は、誰であろうと等しく、1日24時間と決まっている。だからこそ、仕事やプライベート、睡眠、食事に対して、どのように時間を割き、やりたいことを実現するのかが重要となる。

これは、「時間管理(タイムマネジメント)」といわれ、自己管理とは分け、両輪で考える必要がある。時間管理のノウハウやコツについて、具体的に"成功しているビジネスマン"が実践している方法を伝えるIncの記事「成功したビリオネアに学ぶ時間管理のコツ(原題:Time-Management Tips From 8 Self-Made Billionaires)」を紹介しよう。

この記事は、7人の億万長者と13人のオリンピック出場経験のあるアスリート、239人の起業家に、時間管理について取材したものをまとめた本「15 Secrets Successful People Know About Time Management(Kevin Kruse著)」から、いくつかピックアップしたものだ。さっそくみてみよう。

Virgin Group創業者 Richard Branson氏の場合

Virgin Group創業者のRichard Branson氏は、起立ミーティングを習慣化しているようだ。理由は「すぐにビジネスの具体的な話ができるから」。すぐに意思決定をくだして、取り引きを完結したり、簡潔に結論を出せるというメリットがあるそうだ。また、さらなる発展形として、「歩きながらミーティング」も実行しているそうだ。

また、その他の習慣として「どこに行くにもメモを持ち歩く」点も挙げている。

「あちこちに書いたメモがなければ、Virgin Groupをここまで大きくできなかった」と語っており、「思い浮かんだことを書きとめなければ、次の朝には忘れてしまう」と続けている。

音楽からコーラ、宇宙旅行まで多様なビジネスを擁するVirgin Groupは、Branson氏がコツコツと書き留めたメモあってのことのようだ。

Airbnbの共同創業者 Nathan Blecharczyk氏の場合

日本でもじわじわ人気を集めつつある民泊サービスの「Airbnb」。共同創業者であるBlecharczyk氏は、スケジュール機能の使い方に"ひねり"を加えているという。

「カレンダーをその日の終わりから埋めていき、朝に"本物の仕事"をやるようにしている」というやり方だが、これは「ミーティングの後に生産性は上がらない」という同氏の持論に基づくもの。朝の方が集中できるため、ミーティングを午後から入れるようにしているようだ。

あなたも「午前中の方が生産性が高い」と思っているのであれば、すぐに実行すべきだろう。

投資家Warren Buffett氏の場合

同氏の主張はいたってシンプル。「成功している人」と「とても成功している人」の違いは、「どんな話であっても『ノー』と言える」ことだそうだ。

ソフトウェアベンチャーのアトラシアン共同創業者 Mike Cannon-Brookes氏の場合

ソフトウェア開発者にとどまらず、IPO申請でビジネス界でも話題となっている豪州発ベンチャーのアトラシアン。2002年、同社を大学の友人らと立ち上げたCannon-Brookes氏は、マルチタスクを信じていない。

「1つずつやることだよ。マルチタスクはダメ」

Facebook共同創業者 Dustin Moskovitz氏の場合

ハーバード大学在学中にMark Zuckerberg氏らとともにFacebookを共同創業したMoskovitz氏は、生産性向上アプリ「Asana」も共同創業している起業家だ。

Moxkovitz氏のアドバイスは「自分と、自分のチームが、それぞれの作業に集中できる日を週に1度作ること」だそうだ。Asanaでは「水曜日にミーティングを入れるな」という決まりを守っている。