凸版印刷が12月16日に発表した「Shufoo! 主婦の意識調査『2015年の振り返りと2016年の動向』」によると、2015年に主婦が最も関心を持ったニュースは「マイナンバー通知」であり、2位以下を大きく引き離した。家計については食品や日用品の値上げで7割が負担を感じ、2016年には75%が今年より熱心に節約したいと回答した。
同調査は、同社が運営する電子チラシ・サービスである「Shufoo!」が11月17日・18日の両日に、全国の20歳から59歳までの既婚女性を対象にインターネットを通じて行ったもの。有効回答者数は824人。
2015年に気になったニュースを3つ尋ねると、「マイナンバー通知」が41.9%で最も多く、以下「ラグビー日本代表の歴史的勝利」(27.3%)、「世界各国で起こるテロ」(26.5%)、「相次ぐ食品や日用品の値上げ」(24.2%)、「マンション傾斜」(22.8%)と続く。主婦の生活に関わるニュースを中心に、メディアで大きく扱われたニュースに対する関心が高い傾向にあるという。
2015年の家計については、2015年は年明けから食品関連の価格改定が相次いだこともあり、7割強の主婦が「食品や日用品の値上げの影響で家計に負担を感じた」と回答している。2015年の家計と例年との比較では、4割強が「例年と比べて家計に余裕がなかった」と回答しており、2015年は主婦にとって苦しい年だったと同社は推測する。
2015年に家計で抑えた費用を複数回答で尋ねると、外食費が41.7%と最多であり、以下、食費(36.7%)、被服費(33.3%)が続く。食費の節約方法では「まとめ買い」と「ポイントカードの活用」が53.6%で並び、次いで「チラシや電子チラシによる特売品の購入」(47.7%)が挙がった。
2016年に向けた意気込みを尋ねたところ、「家事を今年より熱心に取り組みたい」との回答が61.1%、「今年より熱心に節約に取組みたい」との回答が75.0%に上った。家計を切り盛りする主婦たちの来年に向けた強い意気込みが伝わってくる結果になったと、同社は分析する。