IBMは12月7日(米国時間)、IBMクラウドのサービス「IBM Object Storage」を発表した。同サービスにより、開発者は対話形式でオブジェクト・ストレージを構築し、アプリケーションと連携させることができることに加え、スケーラブルでAPIへアクセス可能なプラットフォームにより、非構造化データを格納、取得するだけでなく、このコンテンツを使用したアプリケーションの開発が可能となる。また現在、IBMのクラウド・プラットフォームの「Bluemix」でベータ版として提供されているObject Storageを用いて外部アプリケーションからアクセスすることができる。

同社によると同サービスを使用した場合、開発者は画像やドキュメント、動画といったコンテンツなど増大する非構造化データを高速、簡単かつ安全に利用、格納できるようになるという。同サービスや買収したCleversafeもそうした取り組みの一部となる。

また、同サービスはAPIベースのデータ・アクセスを可能にするOpenStackのObject Storage(Swift) API、認証用のOpenStack Identity(Keystone)を利用することで、開発者はBluemixの内部、外部のオブジェクト・ファイルと連結するアプリケーションの構築が可能なほか、オブジェクト・ベースのデータへの不正アクセスを回避するID管理と認証ができる。

また、管理を簡単にするサービス・ダッシュボード形式のユーザー・インタフェースやオブジェクト・ブラウザー、開発者のデスクトップからのドラッグ&ドロップによるアップロードおよびダウンロードが可能だ。

さらに、OpenStack Swift APIおよびSDKによるオブジェクト・ストレージへのアクセスや外部アプリケーションおよびサービスからObject Storageにアクセス、サービス・キーも使用できることに加え、Bluemix内のオブジェクト・ストレージ・インスタンスごとに分離したセキュリティーも可能になるという。