ペンタセキュリティシステムズは12月10日、欧州のスタートアップ支援機関「スタートアップブートキャンプ(Startup Bootcamp)」のプログラムへ、同社のクラウド基盤のWebセキュリティサービス「クラウドブリック(Cloudbric)」を提供すると発表した。

スタートアップブートキャンプはデンマークのコペンハーゲンに本部を構える起業支援機関で、サービス業を中心としたスタートアップ企業に向けたスタートアップアクセラレータープログラムを提供している。プログラムは、主に欧州の7つの都市で実施しており、これまで全世界で165のスタートアップ企業が参加している。

プログラムの内容はICTとモバイルに特化したアイデアを集約したもので、具体的には初期段階の企業をベンチャー段階にまで成長させる過程までのアドバイス、法律諮問や財務知識の教育、ホスティングサービスなどが含まれる。

今回スタートアップブートキャンプは、既存のプログラムに「情報セキュリティサービス」を追加。世界中で情報流出が話題となっているが、スタートアップ企業にとっても情報流出は例外ではない上、ICT関連のスタートアップ企業はさまざまなデータベースを取り扱っているため、情報流出による被害はより深刻になる。

ペンタセキュリティでは、これから1年間スタートアップブートキャンプに所属する企業に対し、約1788ドル相当のクラウドブリック(Cloudbric)サービスを提供する。

クラウドブリックは、2015年に提供を開始したクラウド基盤のWebアプリケーション・ファイアウォール・サービス。Webサイトに登録するだけで、高性能なWebセキュリティサービスを利用できる。Webサイトが受けている攻撃情報がダッシュボードを見ればわかるなど、ユーザーの使い勝手を意識したインタフェースを採用している。

クラウドブリックビジネスの統括責任者であるCTOのDS Kim氏は、「クラウドブリックがペンタセキュリティの社内ベンチャーを通じて成長した事業であるだけに、世界各地の優れたスタートアップをサポートしながらクラウドブリックのサービスや企画などに対し新しい刺激を受けています」とコメントしている。

Cloudbricの紹介ページ