ラリタン・ジャパンは12月11日、複数のサーバを遠隔管理するデジタルKVMスイッチの「Dominion KX III」用にユーザーの操作性・生産性を向上させ、セキュアなアクセスを可能にするアプライアンス型の専用端末「Dominion KX III ユーザーステーション(DKX3-UST)」の販売を開始した。価格はオープンとしているが、市場想定価格は税別で16万円。
DKX3-USTは、Dominion KX IIIを操作するための専用端末となり、従来のようにクライアントPCからWebブラウザを立ち上げてアクセス/操作する場合と比べ、電源を入れるとすぐにDominion KX IIIにアクセスでき、簡単な操作、高速切り替えが可能。また、アプライアンス型専用端末のため、PCに必要なOS、Webブラウザ、Javaなどのバージョン管理が不要となり、セキュアな環境を確保できる。また、移動中や社外から緊急にアクセスが必要な場合は、従来通りDominion KX IIIのWebブラウザインタフェースでPCからのアクセスも可能だ。
KVMスイッチは、1組のKVM(キーボード、ビデオ、マウス)から複数台のコンピュータを切り替え操作可能にする接続機器。デジタルKVM(KVM-over-IP)スイッチは、TCP/IPネットワークを介して接続距離を延長してリモート操作が可能で、Dominion KX IIIはラリタンが提供するデジタルKVMスイッチの最上位機種で1台当たり最大8人のユーザーによる同時アクセスにより、最大64台のサーバをBIOSレベルでリモート管理できる。
また、高性能ビデオエンジンを搭載しており、毎秒30フレームの動画(解像度1920x1080)を2セッション、デジタルオーディオ、デュアルモニター、仮想メディア、すべてのデジタル動画フォーマット(Display Port, DVI、HDMI、アナログVGAなど)をサポートしており、データセンターのサーバ集中管理はもちろん、放送業界でのビデオ/デジタルオーディオのレビューなど高品質ビデオを必要とする用途にも適している。